本日朝、我が社の顧問税理士である、吉村美喜子税理士事務所 所長 税理士 吉村美喜子先生がお亡くなりになられた旨、先生の事務所からご連絡を頂きました。
逝去日は4月13日だったそうで、同日夜に普通に会社を退社され、翌月曜日に出社されないので事務所からご家族にご連絡、ご自宅に行ってみたら倒れておられたそうです。

故人の遺志に従い、通夜および葬儀は近親者のみにて執り行い、訃報の連絡も敢えて法要後にしたそうです。
思い返せば先生とは、「税理士という商売柄避けられないとはいえ、個人的には遺産相続が一番骨が折れる、自分が逝く時は極力周囲に負担が掛からないようにしたい、人は所詮死ぬのだから立つ鳥跡を濁さずが理想、例えば最近流行りの遺骨を灰にして海に撒くとか遺言されたりすると遺族が大変、何事も普通・簡素が一番、云々」といった四方山話を結構させて頂きました。
私も全くその通りだと思い、意気投合させて頂いた記憶がありますため、ご遺志は良く分かります。
ご遺志を尊重、急な事態にも冷静に粛々と対応された、ご遺族と事務所の皆様方には本当に頭が下がります。先生もきっと、感謝しておられる事と思います。

先生とは神奈川サイエンスパークのご紹介で10年以上前に契約させて頂いて以来のご縁であり、会社の浮き沈みにもぶれず、一貫してご支援・指導賜りました。
2009年頃、会社が経営破綻で危機的な状況に陥り、金策尽き果て持ち家を売却して当座の資金繰りに充当した結果自身の住処がなくなり、仕方がないので契約していた近くのコンテナ倉庫に寝袋とコンロ・鍋を持ち込んでの半ホームレス生活を半年ほど続けた事があります。
ある日先生が月次の締め資料預かり目的で来社された際の雑談中、自虐ネタとして上の事情を開陳したら大変にご立腹、曰く「社長がそんな事では取引先に信用されませんし、社員にも示しが付きません、まずは人並みに人用の家に住みなさい、築50年の木造平屋建ですが、宮前区犬蔵に空き家が一軒あります、庭の雑草処理と猫払いをちゃんとやるなら、会社がある程度持ち直す迄、暫く管理人として住み込ませてあげます」との事、現住所に転がり込ませて頂き、以来そのまま現在にまで至ります。
公私共に破綻、いよいよ詰んだなと半ば心が折れかけていた頃に頂いた恩義であり、事業がある程度回復基調に乗った頃に幾度か、恩返しの仕方などご相談したりもしたのですが、「私じゃなく社会や社員の皆様に返しなさい」と笑顔で仰られるばかりで機会を得られずじまいで、逆にそういう生き様に改めて感銘を受け、自分もかくありたいものだと思いました。
若輩者としては、まだまだ色々とご指導を仰ぎたかったとの残念な思いで一杯です。

故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。