SCTE Cable Tech EXPO 2020 – DOCSIS4.0

DOCSIS4.0関連のセッションは、ホットなトピックでもあり、比較的多く開催されていました。

私の方は、米国EDTの10月13日(火)9:30AM-10:30AMに開催された、”The HFC Future: 10G, FDX, and Extended Spectrum”と、同日15:00PM-16:15PMに開催された、”Extended Spectrum and Amplifiers: What’s Happening & What Needs to Happen”というセッションを拝聴しました。

論点は多々ありますが、そもそも論としてDOCSIS4.0では結局最後までFDXとFDD方式に割れた方向性を統一できず、2方式が並立する規格となった事が業界に混乱を生んでおり、各セッションの発表者が両方式は対立するものではなく補完し合うものである点を統一的に強調せざるを得ず、個人的には若干の苦笑ものでした。
伝送路の改修要否に関連するDOCSIS 4.0の主なポイントをまとめると、以下の通りです。

FDX方式とFDD方式が併存
FDX(Full Duplex)方式は1.2GHz迄の拡張、上り・下りで同一周波数帯を共有
FDD方式は1.8GHz迄の拡張、上り・下りは従来通り別周波数帯
何れの方式も下り10Gbps/上り5Gbpsの伝送速度を実現可、将来的には更なる周波数帯の上限拡張で更なる速度向上を図る

次のESD(Expanded Spectrum DOCSIS)では、伝送速度を次世代PONと同等の25Gbpsまで拡張すべく、3GHz迄の周波数帯拡張が検討されているそうです。
ESDがDOCSIS 4.1となってFDX/FDDの違いを吸収する筈であり、FDX/FDDはESD迄のマイグレーションの中間段階として位置付けられるとの事です。

個人的にはDOCSIS 2.0の時のA-TDMA/S-CDMA論争を思い出しますが、4.0はR-PHY即ちRPDを含む伝送路の大規模改修工事を伴いますから、問題点は遥かに深刻で、我が社如きが軽々しくコメントできるような内容ではありません。
コメントを控えつつ、時代の趨勢が見えてくるのを気長に待とうと思います。