上図は、通信事業者様向けに、TIMs・AE・PROVを構成したシステム例です。
通信事業者様の管理・監視ご担当者は、TIMsにログインし、FTTH加入者宅の有線端末機器、移動体加入者の無線端末、通信センター設備内や無線基地局内のバッテリーなど様々な機器を、業務フローに最適化されたUIを用いて、効率的・合理的に管理・監視します。各管理・監視対象機器との通信は、TIMs配下の各AEにより、各機器の特性や様々な通信規格(XGS- PON / TR-069 / 5G等無線技術 / MQTT / LPWA 等)に最適化された形で、高速・並列に処理されます。各AEが収集した状態履歴情報は、TIMsのビッグデータ用時系列DB(TIMs DB)に保存されます。上図ではさらに、汎用のオープンソースソフトウェアであるZabbix NMSを組み合わせ、様々なネットワークイベントが、同様にTIMs DBに保存される構成としています。
各管理・監視対象機器の初期動作設定・運用管理を自動化したい場合、PROVの追加が有効です。PROVが自動検知した各機器のアドレスや各種設定情報は、TIMs DBを介して、各AEと自律的に共有されます。
TIMs DBに蓄積されたビッグデータは、通信事業者様が現在ご使用中の既存BIツールから容易に参照・分析できます。さらに、BIツールの一次分析結果に基づき、任意のAIツールと組み合わせることで、各管理・監視業務の一部を無人化・効率化できます。既存BI・AIツールによるシステム構成上の特段の制約がない場合、オープンソースの汎用BI・AIツールの積極活用により、TIMs UIを過度にカスタマイズすることなく、通信事業者様の様々な業務要件に、ノーコード・ローコードで迅速・安価・柔軟に対応することも可能です。
上図では、単独の通信事業者様を前提としたシステム構成となっていますが、複数の通信事業者様にこれらの様々な管理・監視サービスをクラウドから一元的に提供したい場合、OPEN STM Enterprise版の導入により、マルチテナンシー構成での統括運用も可能です。
OPEN STM Enterprise版の詳細については、当社の担当営業までお気軽にお問い合わせください。